宮城県のお雑煮は干したハゼをダシに使います。
家庭それぞれの雑煮の作り方や味があると思います。
実家で正月に食べた雑煮を撮影しました。↑↑↑
いつまで食べられるのだろう、ハゼの出しの雑煮
ふな釣りには苦戦したけれど、ハゼ釣りでは、小学生の自分にもそれなりに釣果がありました。釣り針にゴカイを付けて、ドボンと放り込むだけでいいのだから。(後に奥の深い釣りだと分かりました)
岸壁や川で釣りをするのになぜか舟竿という、小学生にありがちなパターンでしたが、竿先に鈴を取り付けるだけで、ステータスが上がった気分になるんです、子供にとっては。
釣ったハゼは、母親に天ぷらにしてもらって食べました。キャッチ&イートです。
ハゼのダシと凍みらせた大根が最高の宮城の雑煮
宮城県周辺の人々は、お正月の雑煮のダシにハゼを使います。(仙台雑煮という呼び方が一般的のようです)
自分が幼いころは、焼き干ししたハゼを何匹も荒縄に縛ってすだれ状態にしたものが、家の座敷の角にぶら下がっていました。煮干しのハゼ版のようなものです。今では見られなくなりました。
ハゼだしの雑煮の具は、大根と人参を夜に軒の上に出しておいて凍らせた(しみらせる)もの、かまぼこ、するめ、セリ、イクラ、ゴボウ、凍み豆腐(高野豆腐)など。
そういえば、いつのまにか私の実家でもハゼでダシをとっていないような気がします。
我が実家の雑煮は、父が亡くなってから、兄の独裁政権が発動され、イクラは入れなくなりました。熱の通ったイクラが煮魚の目玉みたいで嫌なので入れてくれるなと。
地球温暖化の影響で、軒の上に置いても、大根と人参の千切りが凍みない(凍らない)時代がそのうち来そうです。そうなったら宮城風雑煮の味も変わっていくのでしょうか。
そう、宮城の雑煮は餅を別に取り出して、納豆餅にして食べると、餅にダシがしみていて美味しいのです。
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