車のない釣り師はツラい。
と、思いがちですが、電車、バスを使うからこそ見えてくる楽しさがあります。
それを分かってもらいたくて、こんな記事を書いてみました。
当たり前ですが、運転しなくてよい。
電車、ローカルバス釣行の利点といえば、やっぱり、運転しなくてよいということでしょう。(運転大好きで楽しいという人は除く)
音楽を聴くも楽しい。本を読むも良し、風景を見ながら想いを馳せるもまた楽しい。
ちなみに私は、電車に揺られながら西山徹さんの〈フライフィッシング―100の戦術〉をテスト前の中学生のように、むさぼり読んでおさらいします。
最後の悪あがきですね。
しかし、ローカルバスに乗り換えたら読書はできません。乗り物酔いしてしまいます。オエッ!
そして帰りの運転を考えなくてもいいという利点もあるので、膝が笑うくらい、クタクタになるまで釣り上がりや、ゴルジュの岩を登ったり降りたりができます。
ドライバーに気兼ねしなくていい
車を持っている友人に釣りに誘っていただくのはとても嬉しい事です。
神様に思える時があります。
ガソリン代の割り勘もあたりまえの事です。
食事も奢らせていただきます。
しかし、「このポイントで釣りたい」という願いも空しく、私を乗せた車はその場をスルーして行く…。
ああ、立場上、ぐっと堪えます。
いつかひとりで来よう…。
なんて思ってしまう私はやっぱり友達が少ないですw
数人で釣りに行く時は、コミュニケーションを楽しむために行くと割り切った方がいいのかもしれませんね。
でも、ひとりで行く時は本気(マジ)ですぜ!
知らぬ間に鉄オタになっている
釣りの計画をたてる時、まずはお目当ての川の地図を見て、1番近い鉄道の駅を探します。
駅からポイントまで歩いてどれぐらいかかるかを考えたり、1番スムーズな電車の乗り換え方など、ネットで調べているうちに鉄道に詳しくなっていきます。
釣りに行けない時の、そんなシミュレーションもまた楽しいものです。
鄙びた駅前の商店街を歩き釣り場へ向かうのも癒やしのひとつ
釣り場の最寄り駅に着いたら駅前の商店街を観光しながら、前もって調べておいた、入漁券を売っているコンビニなどへ向かいます。
帰りには、塩分不足になったカラダに駅前のラーメンが浸み渡るのです。
マイカー釣り師がパスするポイントにお宝ポイントがある
車で釣りに行かれる人はまず、しょぼいポイントはスルーして一級ポイントに行くでしょう。
そうです。どうぞ行って下さい。
下流の一見しょぼいポイントは、上流まで行けない電車釣り師がいただきます。
車を駐車する場所がないポイントにも穴場はあります。
物騒な世の中です。
車上荒らしの事を考えると一日中車から離れて遠くへは行きにくい。
釣り上がっても、一旦、車に戻らなくてはいけません。
その点、電車、ローカルバス釣り師は、入渓地点からどんどん釣り上がって、道路に出た所でウェーダーを仕舞って、バスで最寄り駅まで帰る事が出来るのが利点です。(川沿いに道路があればですが)
ここでも、マイカー釣り師がパスする中間地点のような場所に手付かずの穴場が存在します。
機動力がないので結果的に、水辺を全て使い、セオリー以外の釣り方も試したりする事になる。
海の釣りの場合でも同じです。車でポイントを巡ると良いポイントを優先しての移動ですが、電車でソルトウォーターのライトゲームに行くと、歩いて移動しながら、水辺に出られる場所は、全てキャストしながら移動するする事になります。(場所によっては歩いている時間の方が長くなってしまうこともありますが)
そんな事していると必ず、手つかずと思われる地元の人しか知らないような、美味しいポイントに巡り合うのが楽しさのひとつです。
電車、バス釣行の注意点。ここに気をつけよう
- 朝、地元の児童や学生とバスで一緒になる時は、変な空気を出さないように気をつけよう。通学バスの学生のなかにむさい釣り師がひとり…気にしない気にしない。
- 歩きでオールナイトで漁港巡りなどする時は、《暴走族》《オヤジ狩り》の類に気をつけよう。怪しい集団には近づかない。命が大事です。
- 突然のケガなどを考えて、絶対に無理はしない事。ちゃんと釣りの終了地点のバス停の有り無しや戻る経路と時間を考えておきましょう。
- 山間のローカルバスは1時間に1本どころか、日に数本という場合もあるので注意が必要です。 バスが来る時間には、道路脇に出てバスの運転手さんに見える位置に立たないとスルーされることもあります。
などなど、貧乏な釣り師がほざいてみました。
参考になれば何よりです。