七ヶ浜の菖蒲田漁港でグラスミノーで青物が釣れた夏

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1998年8月16日 宮城県七ケ浜町 菖蒲田漁港 ショゴ

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98年夏、菖蒲田漁港で、ワームでカンパチの子が釣れた

ルアーフィッシングを始めた頃、漠然と「青物」という魚達に憧れを持っていました。青物がどんな種類の魚かなどよく分かっていなかったのですが、イナダ、ハマチ、カンパチ、ブリ、種類が違うのか、大きさによって名前が違うのか、地域によって呼び方が違うのか、今でもよく分かっていません。釣り人失格ですね(爆)

目の前に、ポンとその種の魚を置かれたら、今も、どの種類だか判断つきません。

それだけ、青物の実物を見る機会はなかなか無いわけです。釣り雑誌で見るだけだからこそ、憧れを持っていたわけです。青物って船で釣る魚と勝手に思っていました。

夏にソイの違和感と感動

98年のお盆休み。この頃は毎年、正月とお盆休みの際は、バスロッド1本とリール、少しのルアーを持って帰省していました。地元の海や川でルアーを投げるのが恒例になっていたのです。

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2016年 菖蒲田漁港 正月撮影

その夏訪れたのは、七ヶ浜町の菖蒲田漁港。小中学生の頃、餌釣りでよく訪れた場所です。東京に来てから始めたソルトウォーターのライトゲームを故郷の海で試すのが目的です。

手にしたルアーは“〇〇のひとつ覚え”の「エコギアグラスミノー」でのジグヘッドリグ。

菖蒲田漁港は幼い頃は、岸壁の足元に真っすぐ糸を垂らしただけでネウ(アイナメ)が釣れたものでしたが、季節は夏、アイナメは釣れそうにありません。とはいえ狙いは一応、根魚です。

田辺哲男さんになりきって、ルアーを沖目にキャスト後、リフト、カーブフォール、とんと着く、再びリフト〜を繰り返します。

しばらくすると竿先に重みが‼︎ 釣れてきたソイでした。小学6年生の時以来のソイとの出会い‼︎ マゾイかクロソイかよく分からないが、田辺哲男さんのメソッド強し!

ソイは冬場の釣りものだと思っていたので、驚きと嬉しさが私のハートを貫きました。

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1998年8月16日 宮城県七ケ浜町菖蒲田漁港 何ソイ?

七ヶ浜にも青物がいたんだ⁉︎

しばらくすると、リフト&フォールして水中をトロトロとしか泳いでいないグラスミノーのジグヘッドにガツンんとアタリが!なんだなんだ‼︎ ラインがぎゅーんと走ってバレてしまいましたが。

ボラのスレだな。過去の体験から導き出せる回答はそれだけでした。

しばらくするとまた、ガツンときた!おぉ⁉︎ なんだなんだ、やはり良く走ります!釣れてきたのは、手のひらの縦幅を少し超えるサイズの青物の子供でした。(後で撮った写真を見てそれがカンパチの幼魚のショゴだと判明)

えええ!菖蒲田漁港の港内に青物⁉︎感動的でした。イナダ、カンパチの類の実物を見たのも初めてでした。そして、こんな所で?感。青物は関東以南か沖釣りと、思い込んでいたのでなおさら…。

セオリーに縛られず、居ないはずのエリアも釣ってみよう

その後、もう1尾のショゴを追加しました。

私は勝手に、青物は早い動きのルアーに反応するものだと思っていました。しかしガツンとヒットしたのは、カーブフォール中のヨタヨタと止まりそうな動きのエコギアグラスミノー。???

ここで感じたことは、釣りも常識にとらわれずにやってみろということでした。

それとも、もしや、エコギヤの「匂いと味のカプセル」の効果だったのでしょうか?

この日の釣果はソイ×1、ショゴ×2。

ちょっとした優越感

菖蒲田漁港には、沖の防波堤?への渡しがあり、港内でルアーをキャストしている私に、渡しを待っている釣り人が時折近づいて来ます。

彼らのほうが釣り人としては本格的。

渡し待ち人1:
「にいちゃん、なにが釣れだが?」
私はビニールに入ったソイとショゴを見せる。すると、
渡し待ち人1:
「おお!青ッ子だっちゃ!お〜!ソイだべや!」
渡し待ち人2:
「おお〜!ルアーで釣れんだな〜!」
渡し待ち人1:
「おれだずも、ルアーやっか〜ははは」

私、ちょっと鼻高々。

実家に帰宅して母親に魚を渡すと、母は、「あら〜青ッ子だっちゃ〜!おもしぇがったっちゃ〜」と。

私の両親は奥松島の海辺育ちなのですが、「あおっこ」という言い方が、さらっと出てくるところを見ると、昔からこの辺で取れた魚なのかなと思わされたのでした。

そして私が再び青物に出会うのは、知っている人は知っている、皆さん憶えているだろうか、2000年の東京湾奥イナダフィーバーまで待つことになります。

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