1994年、京浜運河八潮橋付近で釣った初めての東京湾シーバス。ルアーは自作ミノー
お上りさんが東京でシーバス釣りを再開する物語
上京して数年が経って、生活も落ち着いてきた頃、自分の中の釣り熱が蘇ってきました。
その頃1994年の、お上りさんのシーバス釣り回想録です。
偶然見たボイルから
定時で仕事が終わったある日、気まぐれに四谷からバスに乗って品川まで行ってみたのです。
江東区から引っ越して以来、久々の東京湾散策。
京浜運河に掛かった橋の橋脚ふきんでは時折、小さな水飛沫が上がっていました。
「あれ、もしかして鱸じゃないか?」。
江東区に住んでいた頃もシーバスのボイルは見た事がなかったのですが、ボラの起こすそれとは違った水の弾け方を見た時、体内の血が熱くなったのでした。
2ピース9フィートのシーバスロッドは下駄箱の上の飾りに
シーバスフィッシングをちょっと真面目にやりたくなって、私が最初に手に入れたシーバスロッドは、電車釣り師の足かせがあるので、やはり『降り出し竿』となってしまいました。
とは言っても、手に入れた当初は、振り出しタイプのロッドだからって、「なんだかなぁ」という感覚は全くありませんでした。
ダイワのパシフィックファントム(Pacific Phantom)シリーズの1番安いタイプのロッドでした。
その後、9フィートの2ピースにシーバスロッド(リョービのエンターティナー)も手に入れたのですが、やっぱり殆んど使うチャンスがない。
黄色い蛍光色の長い竿袋を持って、満員電車に乗るのは、居心地が悪くて(股に竿を挟んで座席に座るとなんだか…。
原付バイクでも9フィート2ピースを足元からの肩に乗せて、たまには出かけてみたものの、やっぱり「いつか事故る感」が拭えず危険なので止めました。(その当時3ピースのシーバスロッドは知らなかったなぁ。)
仕舞寸法の長いロッドは、友人が車で迎えに来てくれる時しか、出動のチャンスがなく、結局ヤフオクに出品「幸せに暮らせよ〜」という結果に。
リールは、安物のカリカリと音の出るヤツしか持っていなかったが、最初はとりあえずそれで済ませた。
ABUの商品なら良いもんだという感覚
その後やっぱりリールがショボすぎたので、これではダメだと、渋谷の上州屋さんへ向かうという初心者デフォルトパターンに従った私。
ショーケースには貧乏人の私にも手の届く価格のABUのスピニングリールが…。
シュープリームなんちゃらとかいうシルバーに輝くリールでハンドルの取手が木製でした。
結構気に入っていたのですが、コレがやたらと糸ヨレして、釣り始めて20分もしないうちにラインがぐりんぐりんにヨレるのでした。
私はロッドを鉄棒の様に手で持ち、胸の前でリールごとロッドをぐるぐる回す技?で糸ヨレをカバーしていましたwww
私は知らなかったのですが、その頃は、日本のメーカーの中級品(バイオマスターあたりのやつ)の方がスピニングは既に性能が上回っていたようなのでした。
しかし、田舎者の私は、小学生の時に釣具屋でもらった海外のカタログに載っていた、トビーやハイローのへの憧れ、ABUのカッコよさへの刷り込みがあり、「ABUだからこれは良いもんだ」と、なんの疑問も持たずに購入したのでした。
大井町駅から歩いて釣り場へ向かう適度な距離感
1994年春、京浜運河のシーバスに出会うために私は大井町駅に降り立ったのでした。
京浜運河まで徒歩で25分ほどの距離。
意気揚々と八潮橋を渡った私がキャストしたルアーは、高校生時代、ふるさと宮城の砂押川で使っていたのと変わらない、ダサいバルサの自作ミノーでしたwww
↑八潮橋を渡る
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