新辰巳橋からのシーバス釣りはアバンギャルドだった!
というか、無謀極まりない釣り方でした。
バブル期には「ウォーターフロント」なんて言われてもてはやされた風景。
その景色は今も変わりませんでした。
新辰巳橋から明かりの境目にボイルを発見
↑ここから橋下のボイルに向かってキャスト。20数年前に見た木の杭が、まだ残ってるいました。(撮影2019 年10月)
多摩川近辺に引っ越してきたものの、その頃はまだ恥ずかしながら「リバーシーバス」という概念がまだ自分の頭の中にありませんでした。
シーバスは海で釣るもんだと決め付け、わざわざ地下鉄で都心を潜り抜けて新木場あたりまで釣りに行っていました。
90年代中頃の話です。
当時はウォーターフロントと呼ばれていた風景
バス釣り師の友人がシーバス釣りに関心を示したので、その日は辰巳周辺に出かけたのです。
友人の車に便乗です。
当時はウォーターフロントなんて呼ばれてもてはやされていた地域。
辰巳周辺初釣行の時に結果の出た『新辰巳橋』下です。
初釣行時に、ろくに泳がない自作のミノーで第1投目のフィッシュON!(古い!千夜釣行観てましたか?)させた思い出のポイントです。
橋の下に降りていくと先行者の少年が1人。
すでにシーバスを釣ってキープされていました。
橋の下で邪魔にならないように離れて私達もキャストを始めました。
たまにルアーを追って来るのが確認出来ましたがヒットには至らず。
まだまだビギナーに毛が生えたような状態の我々には、魚がルアーを追ってきた、ただそれだけで興奮状態だったのです。(そこはいくつになっても忘れたくない感覚ですね)
途中、ちょっと休憩がてら周辺の様子を見ようと橋の上へ上がって、橋の上から水面を眺めてみると、街灯の明かりと橋が作り出す影の境目にいくつものボイルが‼︎
↑夜は照明の灯で水面に明暗ができる
急いで橋下の友人を呼び寄せ、キャスト開始!
しかし橋の上から水面までは結構な距離があります。
ラインに角度があるのでルアーが気持ちよく泳ぐ距離は本当に短い。
それに、間違って?60UP位のがヒットしたらどうすんの!
タモは持ってきていません。
でも、いくつものボイルを見てしまったら、もうあとの事など考えられなくなるのです。
ボイルの少し向う側にキャストし、明かりの境目を通すと、ろくに泳いでないシーバスハンターIIにヒット!
RYOBIエンターテイナーがしなる‼︎
いや、そんなにしならなかったかな?
30センチ位のシーバスちゃんです。
橋の上まで抜き上げです。ぶら〜んぶら〜ん・・・。
バスマンの友人に場所を明け渡します。
バスロッドで初期型メガバスライブXを投げた〜。
すかさずヒット〜。
ファイトする暇もなく空中に吊り上げられているシーバスちゃん。
またしても、ゆっくりと橋の上までラインは巻き上げられてきます。
ぶら〜んぶら〜ん。
ああ、大物じゃなくて良かった。
その後、ボイルは収まり、それっきり魚と出会えませんでした。
新辰巳橋でキャストしていると、帰宅途中のサラリーマンが「頑張って!」と声をかけてきます。
↑新辰巳橋は歩行者専用。依然と変わらぬ風景でした。2019 年10月撮影
その後、原付を購入してから江東区の釣り場へは行かなくなってしまいましたが、あれから20年弱の時が過ぎ、豊洲、辰巳周辺も運河筋に降りられるようになったようで、またいつかシーバスを釣りに行ってみたいものです。
2019年10月に新辰巳橋を訪ねてみた
現在、私は江東区にシーバスを釣りにいく事はなくなってしまいましたが、仕事で新辰巳橋の近くに来たので、懐かしくなって訪ねてみました。
その姿は90年代と変わっていませんでした。
当時は、工事中で車が通らないのだと思っていました。
それは私の勘違いで今でも歩行者用の橋です。
今回見ても、やはり橋の上からのキャストでもし60センチより大きいシーバスがヒットしてしまったら、どうしようもないと思いました。
かなりロープの長い「落とし網」みたいな道具が必要でしょう。
東雲側には釣りが出来そうな遊歩道ができていた
辰巳駅側(橋のたもと)の運河べりには下りられないようです。
新辰巳橋の東雲駅側の護岸には遊歩道ができていました。
柵があるものの釣り禁止ではないかもしれません。
ルアーをキャストしている釣り人も数名見受けました。
見ていると、ルアーを投げたくてウズウズしてきました。
ええなあ!
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