多摩川の下流域の魚たちの中にブラウントラウト⁉︎

2017年9月22日、帰宅途中に、ドシャ降りの二子玉川駅で途中下車しました。

二子玉川駅高架下にある100円ショップで、カメの餌を買う目的だったのですが、売っていませんでした。

駅に戻る途中、二子玉川ライズのガレリア(アーケードのある広場)で何やら催しをしているのを発見。

幼い子供らが、金魚釣りなどをしていました。

近づいて行くと、金魚の即売会のようでした。

2017アクアリウムフェアin FUTAKO TAMAGAWAという名のイベントです。

結構賑わっている。

一般人に金魚の飼育なんてポピュラーじゃないだろ?

高級そうな「らんちゅう」も展示しています。

残念ながら「カメの餌」はありませんでした。

ブースをひとつひとつ見て回ると、まるで水族館のようで、童心に帰ってワクワクします。

そんな中に、金魚ではなく、ウグイやナマズなど野生の魚の水槽がありました。

それは、「多摩川に生息する魚たち」のブースです。鮎もいました。

釣り師としては、足が止まってしまいますよね。

展示してあるパネルに、興味を惹かれるものがありました。

「多摩川下流域の魚類と甲殻類」の中に、ブラウントラウト⁈⁇⁈

平成23〜26年にガス橋のちょっと上流に設置した定置網に入った魚たちの中の1種です。

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こんな下流にブラウントラウト?

って思ってしまいます。

っていうか、多摩川にブラウントラウトってどういうこと?

って思っている私は、またしても浦島太郎なのか?

写真は撮らなかったのですが、たしか「中流の魚たち」のパネルにもブラウントラウトが載っていた気がします。

多摩川でブラウントラウトが世代を繋いでいるのでしょうか?

だとしたら、いつから?

多摩川とブラウントラウトの関わり

「多摩川にブラウントラウト」なんて今まで考えもしなかったので、もちろん調べたこともありません。

今から、ちょっと調べてみましょう。

管理釣り場で放流されたことはあるのか?

多摩川に繋がる川にある管理釣り場というと、

  • 奥多摩フィッシングセンター
  • 北浅川恩方ます釣り場
  • 日の出町自然休養さかな園
  • 秋川国際マス釣り場
  • 養沢毛鉤専用釣場
  • 神戸国際ます釣り場
  • 大丹波川国際虹マス釣り場
  • 氷川国際ます釣り場
  • TOKYOトラウトカントリー
  • 日原渓流釣り場
  • 峰谷川渓流釣り場

渓流を利用した管理釣り場は、ざっとこんなものですが、確実に「ブラウントラウト」が記載されている釣り場は「養沢毛鉤専用釣場」のみ。

ポンド型管理釣り場の「秋川湖」でもブラウントラウトを放流していますが、ここはオープンが2016年なので、ガス橋上流の定置網での調査期間時には存在していませんから関係はありません。

川崎市麻生区にある「フィッシュオン王禅寺」でもブラウンは釣れますが、これもポンド型。生かしておいて多摩川に放つなんて人は…。

多摩川下流で見つかったブラウントラウトの出所は「養沢毛鉤専用釣場」なのだろうか?

もしそうだとしたら、

養沢を降り、秋川へと降り、羽村で多摩川に合流してガス橋まで降ってきた

ということになりますよね。

ところで養沢のブラウントラウトは管理釣り場内で産卵して世代を繋げているにでしょうか?それも気になりますね。

それとも放流したてのブラウンが大水の時に逃げて、ガス橋まで降りたのか?

ネット情報によりますと過去に養沢毛鉤専用釣場ではブラウントラウトを放流したことがあるようです。

しかし放流したのは2000年代始めのことのようです。

最近釣れる小型のブラウンはその末裔とのこと。

闇放流の可能性は?

「奥多摩 ブラウントラウト」「多摩川 ブラウントラウト」で検索してもそれらしい情報は見当たりません。

しかし、もしかしたら、いるかもしれませんよね。県外から持って来て放流する人間が。

ブラウントラウトは海に降るのか?

パネルに載っていたブラウントラウトはガス橋上流に設置した定置網に入ったということです。

多摩川のガス橋上流といえば、多摩川の「塩水くさび」が入り込んでくる上限がその辺りだと、中本賢さんのサイトで読んだ記憶があります。

従って、あの辺りは汽水域と言ってもいいような流域です。

そんなところにブラウントラウトがいたということは、もしかして、海に降っていたのか?

なんていう、夢にある妄想をしてしまいますよね。

ブラウントラウトだって、サケ、マスの仲間ですから。

で、実際は、降海型のブラウントラウトは存在するのか調べてみましょう。

なんでもWikiに頼ってしまう悪い傾向ですが、

ブラウントラウトもスモルト化して海に降る個体も普通にいると出ました!

ってことは、ガス橋近くで捕まった奴は、やはり銀毛ブラウントラウトと考えなければならないでしょう。

夢のある話だ!

と言ってしまいたい。

ワクワクすると言いたい!

しかし、そうとも言い切れない。

ブラウントラウトは「特定外来生物」に指定されていますので、

夢のある話だ、なんて言っちゃいけないのかもしれません。

ちなみに、降海型ブラウンはシートラウトと呼ばれ、河川内で1年ほど過ごした後スモルト化して海に降って行きます。

まとめ

多摩川下流で見つかったブラウンの出所は、あり得ないけど、養沢毛鉤専用釣場の末裔の可能性あり。

または、県外からの闇放流

または、フィッシュオン王禅寺から生きたままキープ&多摩川へ。

考えられるのはこれくらいです。

後記

15n年ほど前、友人達と山梨県の桂川の桂川漁協エリアへ釣りに行った時、友人が20cmに満たないくらいのブラウントラウトをルアーで釣った事があります。
桂川漁協では放流するわけないので、あの魚もサイズ的には、桂川で生まれたブラウントラウトだったのでしょう。

話は変わりますが、この2017アクアリウムフェアin FUTAKO TAMAGAWAで見た展示パネルの多摩川下流の魚たちの中に、コクチバスは載っていましたが、オオクチバスは載っていません。

調査用の定置網にラージマウスバスは入らなかったようです。

昔はけっこういたのに、ラージマウスバス。

スモールマウスバスは自力で繁殖出来た多摩川ですが、ラージマウスバスは、思いのほか増えない多摩川。

微妙な生態の違いで差がでるところが、面白くもあり、考えさせられるところです。

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