↑1997年6月15 多摩川 新幹線の鉄橋の下にて
丸子、新幹線下に雷魚を発見!
今回は多摩川の雷魚のお話です。
その日は夜明けまで友人と3人で東扇島でシーバスフィッシングをしました。(当時の東扇島は岸壁での釣りが、一応黙認されていました)
釣果は、3人で頑張って、友人の1尾のみ。ギリギリ玉網が必要なサイズで、その友人が1人溜飲を下げたのでした。
もう陽が上がった朝、多摩川沿線道路を通って帰路に着くかと思いきや、車の持ち主が多摩川を覗きたいと言うので、あとの2人は逆らえず。
丸子橋の下流の新幹線下の橋脚付近でトップウォータープラグをキャストしてみると、黒っぽい魚が反応してくるではありませんか⁉︎。
「雷魚、ライギョ⁉︎」
3、4尾、かたまっていました。この辺りは、潮の干満の影響を受ける場所。汽水域と言ってもいいような位置です。
多摩川で雷魚といったら、二子玉川より上流辺りで、たまにボンヤリ浮かんでいるというイメージだったので、丸子の新幹線下は、ちょっと意外でした。(と思いきや、ネットを覗くと、「海で雷魚が釣れた⁉︎」という話題もあり!!!)
TDペンシルをちょこんちょこんと動かすと、喰ってきましたよ!中学生の頃、故郷宮城の加瀬沼で釣って以来17年ぶりの雷魚です。
中学生の頃に感じた雷魚サウンド「バフッ」とはちょっと違う優しいバイトでしたが久しぶりの雷魚との再開に感動もひとしおでした。
続けて、車持ちの釣友にもヒット。気持ちの良い朝日の下でのトップウォーターでのヒットはとても楽しく興奮するものでした。
ほんの数時間前に、東扇島でシーバスをゲットした、本日の主役のはずだった仲間ひとりだけが、雷魚をゲットできず、すでに過去の出来事、過去の人になってしまったのでした。
雷魚のおかげで今も釣りをしています
あなたがルアーで初めて釣った魚は何ですか?
私がルアーで初めて釣った魚は雷魚です。中学1年生の時です。雷魚が地元の沼(加瀬沼)に棲息していなかったら、または釣れていなかったら、私は現在もルアーフィッシングをしていなかったかもしれません。
ちょうど釣り少年の間では『釣りキチ三平』のブーム。イトウに挑む三平くんの野ネズミ型ルアーに魅せられて、影響された私は、なぜかへドンの『メドウマウス』を買いました。
宮城の平野部に暮らす少年達にとって、当時のルアー釣りの対象魚といえば、ナマズ、雷魚(その後鱸)くらいしかありませんでした。そしてみんな夢中になりました。
自分でルアーを作る。自分でルアーロッドを作る。ハンドメイドの楽しさを教えてくれたのも、雷魚と言ってもいいのかもしれません。
夜でも釣れた多摩川の雷魚
田園都市線の電車から見える、多摩川に架かる新二子橋のちょい下流、今は流れが止まって浅くなってしまっている辺り。昔よくこの辺りでナマズ釣りをしました。
熱帯夜に護岸に座って、ただただジッターバグを1m間隔で通すだけの釣りなのですが、普通ポッフッ、ポッフッとルアーの後ろで音がするものの、なかなかジッターバグにフッキングしてくれないのに、『バフッ』とその時はジッタースティックが吸い込まれたのです。
夜雷魚でした。釣れるんですね夜でも。
↑1997年8月11日 新二子橋付近にて
雷魚はなぜ増えないのだろう
私の推論
バスと比較してみると
バスが生息するフロリダには、ワニも淡水サメもいて、バスは食物連鎖の頂点に位置しているワケではないので、稚魚の数も多いのではないだろうか。
雷魚の場合、ある程度の大きさになれば、「喰われる」シチュエーションがない地域に棲息していたため、元々産まれてくる稚魚の絶対数が少ないのではないでしょうか。
調べもせずに推測で書いています。信じないでください(爆)
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